移動盲腸 虫垂炎で入院・その3

あなたは 人目の訪問者です。
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(続き)
■ 1月22日(金曜) 晴れ
 全身麻酔すると胃腸の動きが止まるので、再び動きだした合図=ガス(おなら)が出るまでは、水とか飲食がダメで、点滴のみです。
 昨夜は、腸が動き出したのですが、うまくガスが出ず、腸がパンパンに張って、熱が38℃、激しい頭痛と腹痛が襲って眠れず、看護師さんに氷まくら、鎮痛剤(ペンタジン)の点滴、睡眠導入剤の点滴をしてもらいって眠りました。(水が飲めないので、錠剤の薬は使用不可。ペンタジンは癌患者の痛み止めに使う強力な鎮痛薬
 寝る直前、ガスが出て、明け方にかけて、腸にたまっていたガスがほとんど抜けて楽になりました。
 朝の回診で、水とお茶のみ飲んで可の許可がでました。
 月曜の夜から、1滴の水も飲んでなくて、3日ぶりに、ゴクゴクと水を飲める幸せを味わいました。
 昼、初めて食事が出ました。
 食事といっても、『おもゆ』で、1粒のご飯も入っていない、完全流動食です。
 それでも、ベッドサイドのテーブルで、食事もどきができることが、とても嬉しかった
 食事が始まったので、点滴が減りました。
 夜は、5分がゆになり、少しだけ、米粒が混ざりました。
 点滴(ブドウ糖電解水、抗生剤、アミノ酸など、1日に9本)が打ち切りになり、静脈に留置しぱなしだった点滴針が抜かれました。
 これで、トイレへ点滴を引きずっていくこともなくなり、身軽になりました。
 熱は、あいかわらず、37℃ちょいをキープ。
■ 1月23日(土曜) 晴れ
 朝、6:30に採血があって、早起きでした。
 朝食は、全がゆになりました。中華街なんかで「おかゆ」で出てくるぐらいの硬さで、お米を食べている実感がしました。
 これ以後、昼食、夕食、翌日 24日の朝まで、全がゆが続きました。
 お風呂へまったく入れなくて、髪がベトつくので、洗面室のシャンプードレッサーで洗髪しました。すっきりさわやかです。身体は、蒸しタオルで拭くだけ。
■ 1月24日(日曜) 晴れ
 朝、牛乳を 500ml 飲んで、便通を良くする努力しました。
 昼食から、普通の『ご飯』になりました。待ち遠しかった、普通のご飯。おかずは薄味でおいしくないけども、早く直りたい一心で、完食。
 夕方、文明同のカステラと、たい焼きの差し入れあり。100円のたい焼きが、ものすごくおいしく感じました!
■ 1月25日(月曜) 晴れ
 あいかわらず、微熱 37℃前後。だるいけども、確実に回復している感覚。
 看護師の検診で「傷が赤い」と言われたので、夕方の回診のとき先生に縫ったところを診てもらったら、「糸への反応だから、予定通りのこと。心配無用。」とのこと。
 入院してから、体重が 1,5kg落ちたので、もっと食べねば!
ベッドと食事テーブル
 ひたすら、ひま、ひま、ひま。 時間をもてあますけども、安静にしていることも治療なので、寝たり、廊下を何度も往復して筋肉を落とさないように運動したりして過ごしています。
■ 1月26日(火曜) 晴れ 朝の回診時に、「あした、退院していいよ。抜糸は土曜に外来で。」と言われた。ヤッター!
 同室のみんなから、退院決定のお祝いの言葉をもらって、嬉しくなった。
 もう、食事は普通に何でも食べられるまでに回復しました。
代表的な病院食
 ただ、あいかわらずの微熱 37℃前後です。
■ 1月27日(水曜) 晴れ
 朝の回診時に先生の最終チェックがあり退院許可が出ました。
 とはいっても、切ったところを縫ったままだし、まだ、往復100mぐらいしか歩けないので、会社へは行けませんが。
 病院事務から請求書がきました。入院代、手術代、全身麻酔代(意外に高い)で、ドーン!
 病院から100mぐらいのところにあるコンビニでお金をおろして、会計を済ませて、右腕に固定されていた名前入りの腕輪をハサミで切ってもらいました。腕輪がなくなり、退院の実感です。
■ 1月28日(木曜)~29日(金曜) 晴れ
 自宅療養。縫ったままなので、あまりあちこち出歩けず、自宅周囲半径200mの行動範囲で、少し歩く練習をしました。
 微熱37℃前後があるので、昼も、半分は、寝ていましたが。
■ 1月30日(土曜) 晴れ
 外来で病院へ行きました。外科は患者待ちが少なく、すぐに順番が回ってきました。
 執刀医が外来担当で、抜糸してもらいましたが、半分以上は溶けてたようです。
 「虫垂が本来の位置になくて、背中の真ん中に引っ張られていたんだよ。
 あれじゃ盲腸だと分からないし、お腹の真ん中が痛いわけだよ。」

 あの病院で、血管造影CTスキャンができなかったら、見逃して腹膜炎になっていたかも。
 どうやら、背中(というか奥)へ引っ張られて移動し、癒着していた虫垂を剥離して引きずりだして切ったオペだったようです。
 どうりで、ICUでは、切った傷口がある右下だけでなく、お腹の真ん中も激痛だったわけです。膀胱の奥あたりの痛みがひどく、膀胱に尿がたまったかどうかの感覚がなくて尿意がなく、パンクしないように時間を決めてトイレへ行っていました。今でも、そのへんの感覚が鈍いです。
 抜糸したので、今後は通院なしで、今日で終了になりました。
 会社を13日も休んでしまいましたが、会社の人は誰も病院に来ませんでした。クリスマスも年末年始も返上で働かされた挙句、いざ病気になると放置。
 だいたい、この会社の人間関係がそんなもんだと、わかりました。
End.
[このシリーズのブログリンク]
移動盲腸 虫垂炎で入院・その1
移動盲腸 虫垂炎で入院・その2
・移動盲腸 虫垂炎で入院・その3

コメント

  1. 大変でしたねー^^;