移動盲腸 虫垂炎で入院・その2

あなたは 人目の訪問者です。
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※2015.09.10 イラスト差し替え
(続き)
■ 1月20日(水曜)
 この日は、10:30から全身麻酔でオペの日。
 意外に落ち着いていて、不安はまったくない、というか、苦しいので早く切って楽にして欲しいという気持ちのほうが勝っていました。
圧迫オーバーにーソックス 9:30ぐらいに、手術室看護師が、オペの説明に来ました。
 パンツ1枚に、圧迫タイプの白いオーバーニーソックスを太ももまではいて、それ以外のものは全部脱いで、浴衣タイプの病衣に着替えてオペを待ちます。
 10:20ぐらいに、再び手術室看護師が呼びにきて、点滴を持ったまま、自分で手術室まで歩いていき、入り口でゴムのスリッパに履き替えます。
オペ直前の手術台の様子
 手術室に入るとオペのスタップがずらり待っているので挨拶し、手術台に横になり、着ていた浴衣タイプの病衣を脱ぎ、上半身裸になります。
 裸にぱんつ1枚で白いオーバーニーソックス、という妙な格好(タオルケットをかけてくれています)で、心電図や血圧計などが装着されていきます。
 看護師「今から、点滴から麻酔を入れますよー。まだ、パンツははいてていいですからね。麻酔で眠ったら、お小水の管を入れますからねー」
 その言葉が聞こえてから1秒もたたずに全身麻酔で眠りに落ちました。
伸縮包帯で作ったシュシュ オペの前に、キャップをかぶるのですが、髪が長いので、看護師さんが伸縮包帯をカットして、シュシュを作ってくれたのが、お守りです。
 以前は、虫垂炎の手術では、事前に陰毛を剃毛していましたが、今は、ぱんつをはいた状態で全身麻酔で落として、完全に麻酔に落ちてから、手術室の看護師さんがぱんつを脱がせて陰部洗浄するので、陰毛は残ります。これだと、恥ずかしくないです。
    ・・・
 「○△さーん! きこえますかー!」 呼びか書けに目を覚ましたら、オペが終っていて、ICU(集中治療室)にいました。
ICUで全身麻酔から目覚めると…
 心電図とかはICUのものに交換され、膀胱にチューブ(導尿カテ)が入れられていて、パンツの変わりに、尿パッドx2枚が、おしりから前に当てられてT字帯で固定されいました。口と鼻には、酸素呼吸マスクが当てられていて、常に酸素が供給され続けました。
 圧迫オーバーニーソックスは、血栓予防のためだそうです。足首に空気ポンプが付けられ、数秒おきに絶えず圧迫され続けました。
 移動式のレントゲンの機械がICUに持ち込まれて撮影したり、採血したりしました。
 ICUには、20時間いましたが、その間地獄の苦しみでした。
 オペの傷痕よりも、虫垂が癒着していた腸から剥離したころが激しく痛み、痛み止めの筋肉注射(ペンタジン)を、6時間おきに4本打ち続けでした。 とにかく、寝てるのか、起きてるのか分からないぐらい苦しく、熱も38℃ぐらいあって、氷まくらで冷やしながら朝を迎えました。
 (ペンタジンは、癌患者の痛み止めに使う強力な鎮痛剤です)
 もう、二度とオペも、ICUもごめんです。
■ 1月21日(木曜)
 ICUでの苦しくて長い夜が開け、朝、外科と麻酔科の先生が回診に来ました。
 手術は成功して、悪いところは全部取ったとのこと。 でも、痛み止めが切れると、お腹をナイフで刺されたような痛みが襲います。
ICUの枕元にパンツが 枕元に、オペの直前まではいていたパンツがたたんでビニール袋に入れておいてありました。麻酔が効いたあとで、脱がされたものです。
 ICU担当看護師が来て、膀胱に入っていたチューブを抜いてくれましたが、想像してたよりは、抜くのにいたくなかったです。(たぶん、鎮痛剤が効いてるから)
 自分で起き上がって、点滴を持ってトイレへ行こうとすると、フラついて不安定でした。
 トイレで、尿パッドとT字帯を外して、パンツをはきました。
 病棟へ戻り、Tシャツを着せてもらって、甚兵衛タイプの病衣に着替え、それ以後、1月29日の朝まで、点滴だけで、寝たきりでした。
DVC00034.JPG
 夜中にお腹の激痛で鎮痛剤を点滴してもらったり、しょっちゅう氷枕を交換したり、看護師さんには、とてもお世話になりました。
 虫垂炎とはいっても、定常位置から移動して他臓器に癒着していると、やっぱ、大変なんだと実感しました。
切ったのは、約3.5cmで、黒い糸で3針縫ってありました。思ったよりも傷口が小さく、きれいになっていました。
ToshiSeam.jpg
※PCだと、ほぼ原寸大に表示されるはず。
・・・・この続きは、次回のブログで。
[このシリーズのブログリンク]
移動盲腸 虫垂炎で入院・その1
・移動盲腸 虫垂炎で入院・その2
移動盲腸 虫垂炎で入院・その3

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