おととい、突然、天井からシーリングライトのアクリルパネルが落下し、大破したことをブログに書きました。
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シーリングライトが天井から落下して大破、間一髪セーフ
http://emiclock.blog.so-net.ne.jp/2012-01-13-1
大破したアクリルパネルを本格的に修理したので、そのプロセスを書きます。
まずは、落下して大破した直後の画像を振り返っておきましょう。
厚さ 3mmのアクリルパネルが、完全に破断していますが、粉々にはなっていません。
落下直後は、透明ガムテープで応急補修していましたが、しょせん、ガムテープの接着力+張力では、直径 60cm、重量 3kgのアクリルパネルを支えると、たわみます。
なので、応急手当で貼った透明ガムテープは、剥離し、元の状態に戻して、床に並べました。
ここで、魔法のスーパー接着剤 = アクリル樹脂用接着剤(アクリサンデー)を用意します。
これは、二塩化メチレン(透明で粘度が低い液体)を使ったアクリル樹脂同士には信じられない接着力を示す接着剤です。
粘度が低く、水状なので、注射器を使って吸引し、接着面に慎重に塗布していき、破断したアクリル板を接着していきます。
アクリル樹脂用接着剤は、塗布して 1~3分で急速硬化し、強力な接着力を示します。
万能接着剤で有名なアロンアルファなどは、アクリル板には使えません。硬化すると、パリっと割れてしまい、強度が保てません。
アクリル同士の接着は、アクリル樹脂用接着剤がベストです。
わずか10分間の作業で、見た目は、破断面が接着されて、原型の円盤状をキープします。
ただし!
この状態では、破断面だけの接着なので、煎餅のように折り曲げる力には強度が不足します。
そこで、同一素材であるアクリルパネル(3mm厚)を、アクリル樹脂用接着剤で貼り付けて補強する作戦です。
用意するものは、透明アクリルパネル(カナセライト 板厚 3mm)、アクリルカッター(普通のカッターナイフではダメ。歯が折れます)、カッティング台(材料をホールドし、直線を出します)です。
透明アクリルパネル以外は、自宅のDIY道具箱の常備品を使いました。
見た目を考えて、アクリルパネルを、320mm × 320mm の正方形になるよう、アクリルカッターで切断します。
正方形に切断した、厚さ3mmのアクリルパネルの保護シートを剥がします。
切断した補強用アクリルパネルの面全体にアクリル樹脂用接着剤を塗布し、正方形の補強用アクリルパネルを、破断したアクリル板を接着した丸いパネルに接着します。
アクリル樹脂用接着剤は、非常に強力で、人間の体重ぐらいでは、剥がれません。
破断したアクリル板が厚さ 3mm、補強用アクリル板が 厚さ 3mmなので、計 6mmのアクリルパネルが強力に接着されているので、破断大破前の強度に近い状態に戻りました。
アクリル素材だけで立ててみましたが、自立するし、折れ曲がる気配もなく、強力に接着されています。
最後に、アクリルパネルを保持するシーリングライト用ホルダーをビスで固定すれば、本格補修完了です。
天井の蛍光灯ユニットに固定し、再落下しないようにロックをかけて、修理完了。
これで、実用上の強度を保った状態での修理ができました。
ガムテープだと高温になると接着剤が軟化して強度が弱くなり、再落下のリスクがありますが、アクリル樹脂用接着剤+補強アクリル板での接着だと、温度・湿度に影響されることなく強度を保てるため、安心です。
【DIY費用】 --- いずれも、東急HANDSで入手
・カナセライト キャストアクリルシート クリア 320mm × 550mm 3mm厚 ・・・ 1,720円
・アクリサンデー アクリル樹脂用接着剤 ・・・ 670円
・アクリルカッター、カッター台は、自宅の備品です。
自然落下した原因は、アルカでも、貞子の呪いでもありません。
慎重に現場検証を行った結果、約 半年前に、豆球が切れたことがありました。
その際、節電を考えて、LED豆球に交換したまではよかったのですが、アクリルパネルを元に戻す際、回転が不足し、ロックがかかっていない状態のままになっていたと推測するのは自然です。
ロックがかかっていなければ、その後の振動などで、アクリルパネルが微小ではあるが回転してズレていき、ついには床に落下して破断大破したのではないか。
これが、今、最も可能性が高い落下原因です。
で、結局、シーリングライトを購入した、大口通りのH社の家電屋は、状況を見に来ると言いつつ、なしのつぶてです。
まぁ、来てもらっても「これはひどい。修理不能です。新型に買い替えましょう。」としか言わないから、来なくてもいいんだけども。
もう、自分で修理しちゃったから、この件は、一件落着!