2016年12月6日(火)
心カテ入院まで、あと 2日です
→ 入院のいきさつは、こちらです。
きょうの横浜は、晴れましたが、北風が吹いて、とても寒かったです。
※ ITの難しい話(チャットボット)が延々と続きますので、興味がない方は、スルーして、ポチっとしてください。
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[ 飲み会調整botで「もしかして、これ?」対応]
現在、このチャットBotは、PoCステータスです。
11月25日の記事で、語句類似度計算による類似語入力について書きました。
・2016.11.25 MS Bot Framework 3.0で 飲み会調整botの語句類似度計算による類似語入力
あいまいな入力でも、「読み」や「レーベンシュタイン距離」などで、類似度が近ければ、正しい語句を入力したと見なす機能です。
この機能を追加するきっかけは、Google検索エンジンの「もしかして: XXXX」類推です。
これ、べんりですよね。
うろおぼえ、あいまい、打ち間違い、など、よくある人間のマイナス面の特性をカバーしてくれます。
11月25日の記事で、語句類似度計算による類似語入力では、計算で類似度を求めており、人間でも、聞き間違いがあるように、計算間違いもあります。
計算結果を鵜呑みにして処理する会話プロセスを改修して、「もしかして、XXXX?」と確認をとり、肯定されたら確定し、否定されたら、もういちど聞き直すように改善しました。
※改行されないのは、MicrosoftのSkypeコネクターのバグです
上記例では、「ルーナ」という店名を「ネーナ」と誤応答していますので、「もしかして、ルーナ?」と確認し、「はい」と肯定されたら、店名として選択しています。
以下の例のように、否定した場合は、類推結果は使用せず、再度、店名を問い直すようにしました。
チャットBotのPoC記事は、あと 1回で終了です。
ITの進歩により、ものすごく便利になりました。
その中でも、最も便利なツールが、Googleなどに代表される 検索エンジンでしょう。
いまや、「とりあえず、ググれ」、という言葉が通用するぐらい、よく使われています。
最近の Googleは、「横浜で女子会向けのイタリアンの店」といったふうに、日本語自然文での検索ができるようになり、それがスマホで、移動しながらでき、しかも無料で使える点が極めて優れたITツールと言えるでしょう。
一時期、Wikipediaの全ページを機械学習するなどした知識を使い、極めて自然な言葉で雑談ができる AIロボットのようなものが注目されましたが、それほど需要が伸びてはいないようです。
一方で、2~3年前から、AIブームが起きており、その中で、コールセンター向けのチャットBotが、実際に現場で使われるようになりました。
大規模なコールセンターでは、毎日、何千本とかかってくる電話応対をしているわけであり、お客様に聞かれたことを、質問しながら、最終的に決着がつくまで会話します。
扱っている商品が、ある程度絞られれば、Q & Aを適切にこなすには、応対履歴を機械学習させたAIは活躍することでしょう。
しかし、一般に、AIに期待することは、雑談でもなく、クイズ王でもなく、囲碁チャンピオンでもなく、コールセンターのベテランオペレータでもありません。
いま、目の前にある、手作業でやると、めんどくさいと思われるようなデイリーなルーティンを、手助けしてくれる AIが必要です。
自分の場合は、毎日、きまった時間に 365日、ブログを書いています。
また、nice! をいただいた方のブログを訪問し、nice! をお返ししたり、記事にコメントしたりしています。
でも、ゲームやブログは、趣味だから、デイリーな単純ルーティンが継続できます。
ところが、仕事の上でも、似たような状況があり、これをなんとかしたいと考えています。
つ・ま・り、
百科事典の知識も、囲碁の定石も、Q&Aも要らないのです。
「いつもやってる、あれ。あれを、きょうもやって。」と言うと、「あれ(=デイリーなルーティンや、決まった作業)」をやってくれるAIが欲しいです。
で、そのためには、検索型でも、Q&A型でもない AIが必要になるわけでして、そのためには、「あれ」は、どうやれば実行できるか(プログラムをゴリゴリ書くのはナシね)を、考えています。
核心になるところは、その方式です。(・・・ここが一番おもしろいところ!)
今のAIだと、「カスタマイズすればできます」「コードを書けばできます」「機械学習すればできます」的な、「がんばればできます」が答えでしょうけれど、そんなのは答えになっていません。
おそらく、そこの答えを持っていないと、機械学習の知識だけでは、たとえ、IBM社のWatsonをもってしても、満足できる答えを得ることはむずかしいでしょう。
そういうわけで、現状のQ & A型のAIエンジンには、いくら知識が豊富であっても、興味が薄いのです。(コールセンターを始めるなら別です)
さて、現在のPoC用のシステム構成ですが、Web Chatコネクターは、さくらのVPS上のApacheから、独自ドメインを取得して、 SSL/TLSで配信しています。
その後ろで動くチャットBot、および、Skypeコネクターは、Microsoft Azureのサービス(商用版)を従量課金で使っています。
Windows系PCの方、Android系スマホの方は、以下の URLでデモを動かすことができます。
↓
・2016.12.07 MS Bot Framework 3.0で 飲み会調整botで時刻表現正規化対応
※Apple系(OS X、iOS)の Safariなどは、Microsoftのバグのため、正しく動作しません。
とりあえず、上記のWebチャット画面を表示して、「hi」と打ち込んでください。
あとは、分かります。
※Web Chatコネクターを使っていますので、HTTPSセッションごとにパーソナルエクスペリエンスをデフォルト学習状態にしています。
※Skype、Lync、Facebook Messenger等では、ユーザごとにパーソナルエクスペリエンスを永続化できます。
※いたずらが多いため、Web Chatコネクターは、認証を設定しました。
・ユーザID: bot
・パスワード: 当ブログの画像認証文字列
※SkypeのIDがある方は、Skypeコネクターにつなげますが、接続できるユーザ数に制限があります。
[MS チャットBot 実証実験 関連ブログ]
・2016.10.30 Microsot Bot Framework 3.0で 飲み会調整botデモサイト改二
・2016.11.04 Microsot Bot Framework 3.0で ニュースbotデモサイト改二
・2016.11.05 Microsot Bot Framework 3.0で 飲み会調整botデモサイト改二 再始動
・2016.11.12 MS Bot Framework 3.0で 飲み会調整botのパーソナライゼーション
・2016.11.18 MS Bot Framework 3.0で 飲み会調整botのリスト並べ替えパーソナライズ
・2016.11.20 MS Bot Framework 3.0で 飲み会調整botの日本語自然文入力
・2016.11.25 MS Bot Framework 3.0で 飲み会調整botの語句類似度計算による類似語入力
・2016.11.26 MS Bot Framework 3.0で 飲み会調整botのiPhoneからのSkypeコネクター対応
・2016.12.06 MS Bot Framework 3.0で 飲み会調整botで「もしかして、これ?」対応
・2016.12.07 MS Bot Framework 3.0で 飲み会調整botで時刻表現正規化対応
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[追伸]
近所のファミレス(バーミヤン)の、梅レタスチャーハンです。
ヴェーダが、こう判断している。
オリジナルの太陽炉=GNドライブを持たざる者は、イノベイターにはなれない。
あしたは、午後 3時に早退して、入院準備します。
はやく入院して、早く退院して、日常生活に復帰したいです。