栗花落カナヲ ペコパフは 袋だけの 子どもだまし商品だった

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2021年7月8日(木・TL)
きょうの横浜は、[雨]雨でムシムシしました。
きょうはテレワークでした。
きのうは有給休暇で通院したので、今週は 2日しか勤務がありません。
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[栗花落カナヲ ペコパフは 袋だけの 子どもだまし商品だった]
推しキャラだから買ったけどさあー
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袋だけ鬼滅の刃に変えて、中身は不二家のペコちゃんって、どうよ?!
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[朝のルーティン]
ドトールでモーニングDセット(ジャーマンドックとブレンドS)。
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※このコンテンツは、2020年4月20日で終了しましたが、不定期に復活します。
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[なぜ減圧症になったのか? 運が悪いとどうなる?]
きのうのブログ記事に、東京医科歯科大学附属病院での再圧チャンバーを使った減圧症の治療をやって治ったことを書きました。
(1)なぜ減圧症になったのか?
ダイビングではタンクに圧縮空気を充填して、それを使って水中で呼吸します。
さて、空気の成分は?!
・酸素 21%
・窒素 78%
・その他 1%
つまり、空気は酸素21%の気体であって、普段吸っている8割は窒素です。
深呼吸しても、8割は窒素を吸ってるんですよ!
まあでも 1気圧なら、肺で吸い込んだ窒素は排気で体の外へ出ていきます。
ダイビングで 10m 潜ると 2気圧なので、酸素の量が 2倍に増えますが、窒素の量も 2倍に増えます。
ダイビングで 20m 潜ると 3気圧なので、酸素の量が 3倍に増えますが、窒素の量も 3倍に増えます。
増えた分の酸素は血液中のヘモグロビンが運んで使われるんだけど、要らない窒素は 1気圧のときの分しか出て行かないです。 えっ! じゃ、要らない 2倍、3倍の窒素はどうなる? なんと、過剰な窒素は、内臓や筋肉、骨、神経、血液など、身体の組織に溶け込むのです!
でも、ふつうに、ゆーーくり浮上すれば、少しは窒素が排出されます。さらにダイビングの合間に休憩(水面休息)すると、その間にも窒素が抜けていきます。
窒素は、水中で飲酒して、自然に抜けていくようなもの、です。
でも、潮の干満で流れができたりして、瀬戸内海の鳴門の渦潮のように、海の中には潮流があります。
しかも、流れは前後左右の 2次元ではなく、上へ向かって噴水のように吹き上がるアップカレント、滝のように海の底へ引きずり込むダウンカレントもあります。
ダウンカレントが恐ろしいのは分かりますよね。浮上できなければエア切れで死にますから。
アップカレントは水面へ一直線、別にいいんじゃない?! 水面へ浮くんだから死なない?!
いや、よくないんです。
アップカレントに捕まって急浮上すると、体内からの窒素が呼吸を通して排出する速度が追いつかないんですよ。
で、どうなるか?
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ここにコーラがあります。PETボトルに圧力(水圧としましょう)がかかっています。
PETボトルを振ってキャップを開けたら、泡がシュワーっとでますよね?
人間の体内でも、肝臓や、心臓や、筋肉や、神経や、血管などで、それまで過剰に溶け込んでいた窒素が泡になるんです!
その泡が、様々な減圧症の症状をひきおこします。
(2)運が悪いとどうなる?
今回は、最初に皮膚減圧症の症状が出て、それで減圧症だと気づきました。
そのあと、背中の筋肉の神経に窒素の泡が集まって神経を押して激痛になりました。
再圧チャンバー装置に入ると、もう一度圧力をかけて、気泡になった窒素を体内に溶け込ませ、5時間かけて排出させるのです。
まあ、軽症ですよ。
水深 50mに潜ったり、あるいは長時間潜水するダイバーは、体内に残留する窒素が莫大な量になりますから、1時間とか、2時間とか描けて少しづつ減圧しながら、窒素が気泡にならないよう注意します。
でも、うっかり急浮上しちゃった! って、どうなる?
心臓や脳の血管に気泡ができて血流が止まれば死にます。
脊髄や中枢神経に気泡が溜まれば、四肢の麻痺(車いす生活)、排便・排尿困難など、重い後遺症が残ります。
もし浮上中に呼吸を止めたら、肺が風船のように膨らんで肺胞が破裂します。
ダイブコンピューターを見て気を付けてるから私は大丈夫。 ←これはありません。海の中には地球規模で潮流が流れています。それが突然、どっちを向いて流れてくるかわかりませんから。
ほら、海水浴でビーチで遊んでたら、突然、大波が来た! みたいな。
ダイビングを、いや、海を甘く見ると、死にますよ。
↓ 僕がダイビングのとき持ち歩いてるハンドブックです。
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昔は「減圧症」を含めて「潜水病」と呼んでました。減圧理論が確立されてなくて、潜水夫がよくこれで死んだり、廃人になるので、恐れられていました。

コメント

  1. みずき より:

    コラボする以上は形はペコちゃんじゃ
    ないのにして欲しいなぁと^^;
    学生時代の一時だけですが潜水部にいました。
    浮上の時、十数メートルの浅いところから
    だったけど、かなり緊張しました。

  2. HOTCOOL より:

    朝のルーティーンの一枚が素敵。背景に写りこんだベンチに座る人とモーニングDセットがいい感じです。

  3. kinkin より:

    カナヲの見せかけでしたか・・・
    減圧症。注意していてもなってしまうのかな、ベテランの黒猫さんもかかってしまうのだから。

  4. kazu-kun2626 より:

    潜水病の怖さがよく
    理解できました
    遊ぶのも命がけなんですね~

  5. とし@黒猫 より:

    > みずき さん
    体験ダイビングでよく使う、10数メートル からの浮上、それが危ないです。
    2気圧 → 1気圧、つまり、「気圧が半分」になります。
    怖くてパニックになって急浮上したら、超危険です。
    40m  → 30mは、急激な変化がないので、そっちの方が、まだ、ましなんです。

  6. とし@黒猫 より:

    > HOTCOOL さん
    ブログネタがないので、適当に撮っています。

  7. とし@黒猫 より:

    > kinkin さん
    海の中を流れる潮流は、突然変わります。
    しかも目に見えない。
    歩道を歩いていたら、突然、車が突っ込んできて交通事故、ってありますよね。
    いくらベテランでも、経験があっても、事故る時は巻き込まれます。

  8. とし@黒猫 より:

    > kazu-kun2626 さん
    ダイビング屋は客が逃げるから、危険ですよとは言いません。
    安全・安心な、ダイビング、安全・安心な・・・
    と言います。
    でも、年間 すごい数のダイバーが死んでるんですよ。
    報道されないだけで。

  9. とし@黒猫 より:

    最近、「安全・安心な・・・」という説明をよく聞きます。
    「安全・安心な・・・」そんなもん、あるかい!
    歩道を歩いていても、トラックが突っ込んできて児童がお亡くなりになる。
    ただ歩いているだけでも「安全・安心な・・・」じゃない。
    家でテレビを見ているだけで、土砂崩れで生き埋め。
    「安全・安心な・・・」、それは、まやかし。
    「安全・安心な・・・」、それは、願望。
    常にリスクを想定して、命を守る行動をしましょう。

  10. きぃ より:

    普段吸っている空気の割合を
    初めて知りました!!
    どれほど危険なことかも
    この説明で分かりやすかったです!

  11. ああ、コワイコワイ…昔映画で見たことあります。
    海の底で魚を捕ったり、宝物を探したりして潜水病
    になるという流れ…治療も怖いし、罹患も怖い。
    私は波間のシュノーケリングレベルで楽しみます…。

  12. ゆきち より:

    潜水病に聞き覚えがあります。
    浮上する時はゆっくりと、潜った後ですぐ飛行機に乗ったらダメ・・・昔々ハワイの体験ダイビングで聞いた注意事項をなんとなく思い出しました。

  13. ぴーすけ君 より:

    鬼滅の刃のコラボ、登録している会社が映画前からガンガン「どうですか」っていろんな業界に声かけしててすごいんですよ。コラボで宣伝効果商法してるんです。

  14. viviane より:

    ダイビング大好きな友人、初期の頃急浮上した際、目や耳から大出血だったそうで・・・それも?

  15. とし@黒猫 より:

    > きぃ さん
    僕はダイブマスターだし、インストラクターだし、それなりに潜っていて、減圧理論も生理学もインストラクターコースで学んだのに、鳴門の渦のような強力な潮流に巻き込まれると減圧症(軽症でしたが)になりました。
    何も知らないで体験ダイビングやってる人、ダイビングライセンス講習の生徒、オープンウォーターダイバーになって 100本以下で上級者ポイントへ行く人が怖いです。
    怖いということを知らないのが怖い。

  16. とし@黒猫 より:

    > あとりえSAKANA さん
    スキューバ器材を使わないスノーケリングはいいですね。
    ロシアや米国の軍関係は、スキューバ器材ではない「リブリーザー器材」を使ったりしますよ。
    でも日本では見たことはないです。

  17. とし@黒猫 より:

    > ゆきち さん
    潜水病と言っているものには、減圧症の他にも、ハイポサーミアとか、たくさんあります。
    潜水病という病気があるわけではありません。
    どちらかといえば事故の部類です。

  18. とし@黒猫 より:

    > ぴーすけ君 さん
    袋だけ、って、あまりにも、子ども騙しで、
    あざといです。

  19. とし@黒猫 より:

    > viviane さん
    それは浮上の時、呼吸を止めたんでしょう。
    血管内の窒素も気泡化しますから、毛細血管が切れたんだと思います。
    減圧症でしょう。

  20. とし@黒猫 より:

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    栗花落カナヲ ペコパフは 袋だけの 子どもだまし商品だった の
    ブログ記事に、たくさんのコメントをいただきまして、
    ありがとうございました。
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