きょうの横浜は、朝から曇りでした。
沖縄ダイビングシリーズの続きは、6月2日の慶良間諸島・黒島の北にあるツインロックの崖の棚にいる有名なアケボノハゼです。
アケボノハゼは、珊瑚礁域の、水深 -35mよりも深い場所にいて、なかなか見ることができない希少なハゼですが、このポイントにいる個体は、-24mに居ますので、アドバンスレベルのダイバーさんでも見ることができます。
ですが、とても臆病な性格ですので、少しでも驚かすと、引っ込んでしまい、出てこなくなりますので、近づき過ぎないように注意です。
ムラサキ色のグラデーションと、赤いヒレが、非常に美しい、ダイバーに大人気のハゼです。
ところで、水族館などでご覧になったことがある方はご存知かと思いますが、このアケボノハゼという和名は、かしこくも 皇后陛下 美智子さまがご提案あそばされ 天皇陛下に具申して命名し、宮内庁が発表したものです。
ムラサキ色のグラデーションと、赤いヒレが、非常に美しいです
枕草子:
春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
あけぼの色=東雲(しののめ)色、とも、言われますね。
夜明け前の、空が薄紫に染まる、あの色です。
アケボノハゼは、広い広い、沖縄・慶良間諸島の海で、ダイバーが見られるのは、わずか、数匹だけです。
※皇后陛下 美智子さまが和名の命名に関与なされたハゼは、他に、ギンガハゼが有名です。
※元横綱・曙が、自分のシコ名を命名したのではありません。
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オマケです。
アケボノハゼは、美しいパープルの体をもつ美貌の持ち主ですが、沖縄で多く見られる(おそらく、何万倍も多くの確率)のは、ハタタテハゼです。
ハタタテハゼは、伊豆半島などでは、ほとんど見られないため、沖縄で見られるハゼの代表です。
オレンジと白のグラデーションで、背びれを旗のように立てて、水中でホバリングしているので、ハタタテハゼという和名が付いています。
(しかし、激レアのハゼは、やはり、シコンハタタテハゼでしょう。
これにお目にかかるには、はやり、海外に行かないと、沖縄では難しいと思います。)
きょうの水中スナップは、赤い イソバナと ブルーの海を泳ぐダイバーさんです。
アケボノハゼのホバリングは、ハイビジョン動画撮影したのですが、マニアックですし、絵的に地味なため、このブログでの動画アップは中止です。
今回の沖縄ダイビングでは、ギンガメアジトルネードだの、マンタだの、ナポレオンフィッシュだの、アケボノハゼだの、水族館の人気者が勢ぞろいしていますが、一回の沖縄ダイビング旅行で、これだけのスターたちを全部見れる、というのは、なかなか難しい、というか、超ラッキーなことです。
ここは、水族館ではありません。
大自然の深い海なんです。
6月2日 沖縄 慶良間 黒島ツインロックのアケボノハゼ
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コメント
カラフルなハゼも可愛くて好きですが
東京湾にいるようなハゼも好きです^^
アケボノハゼ、美しいハゼですね。
美智子さまが命名されたお魚ですか。
ハタタテハゼも可愛いですね。
沖縄の海の中でいろんなお魚に出会えて
お写真に撮れて良かったですね^^。
> みずき さん
東京湾で釣りをすると、つれるハゼでしょうか?!
伊豆半島にもいるハゼで、優雅に泳ぐペアの、白と黒のツートーンカラーのクロユリハゼもよいですよ。カップルで仲むつましいです。
東京湾というとなかなか思い浮かびませんが、相模湾まで広げると、伊豆に、たくさんのハゼがいますよね。
ハゼ図鑑になっています。
> しろうさぎ さん
皇后 美智子様が命名なされたハゼは、このアケボノハゼとギンガハゼでして、ギンガハゼは石垣島で、シルバーの個体とイエローの個体をみましたので、美智子様属性のハゼはコンプです。
かしこくも かしこくも。
むらさきのグラデーションと赤いヒレが
あけぼのの色ですね。
南の海は色が鮮やかなお魚が多いですね^
素晴らしい画像ですね(@@;))
アケボノハゼは初めて知りました
美しい魚ですね~☆
ハタタテハゼが3匹揃っている姿が実に可愛らしく
美しいです(^m^)
ハゼの綺麗な色・・・素敵な魚ですね。
やだ・・真っ先に曙太郎が浮かんじゃいましたよ・・
(命名したとは思いませんでしたが・・・)
それにしても綺麗な色です♪
> えのみ さん
> pandan さん
> 獏 さん
> ryuyokaonhachioj さん
> oko さん
枕草子に「春は”あけぼの”。やうやう白くなりゆく山際・・・」という一節があります。
夜明け前に、ムラサキだちたる雲がたなびく、夜明け前の、日本古来から日本人が大切にしてきた色です。
元横綱・曙では、ありません。
天皇陛下のご専門は、ハゼの研究であらせられますので、ハゼには、奥ゆかしい和名がつけられているものが多々あります。
この色のハゼは、珍しいハゼであり、伊豆半島などで見られる浅い場所にいるハゼは、釣りをするお父さんが釣り上げてくるシシャモみたいな色をしています。
アケボノハゼ.
キレイですね。。
ずぅ~っと見てても、これは飽きませんね。
> なんだかなぁ〜。横 濱男です。 さん
アケボノハゼは、通常は、水深 -35m 〜 50mの深い海にいますから、なかなかダイバーが目にすることはありませんので、今回は、ハイビジョン動画を撮影してきました。
海水の流れの中、長いヒレを使って、ヘリコプターのようにホバリングしています。(他の魚のように、まっすぐにスイスイ泳ぐことはしません)
大きな水族館に行けば、ハタタテハゼやアケボノハゼを飼育していると思いますが、大自然の海で出会うのが楽しいです。
・・・・
珍しい動物たちが、動物園の狭い檻に入っているのを見ても、かわいそうに思います。
水族館の魚たちも、水槽という狭い檻に入れられて、実にかわいそうです。
グラデーションがとてもキレイですね^^
確かに見ていて飽きない・・・
海の中って、本当綺麗で
私には、未知の世界です。
海の中、色鮮やかなものがたくさんありますね^_^;
私的には潜ることがないので・・・写真などで楽しみます~
飲食は温かく、胃腸にやさしいものばかりになりました^_^;
海の中に咲く真っ赤な花、ブルーの水の中で
美しいですね(笑)。 私も潜ってみたくなりました。
足は大丈夫でしょうか?
お話を聞いた時点でとても痛々しいと思います。
美智子さま命名の魚があるとは、しらなかったです。
> まゆみっふぃ さん
シシャモみたいな色のハゼが多い中、珊瑚礁域の暖かい海のハゼは、艶やかな色で綺麗ですよ。
> うさこ さん
水族館へ行けば、ある程度は魚を見ることができますが、動物園の檻に入ったライオンを見るか、アフリカのサバンナで野生のライオンを見るか、というような違いがあります。
> green_blue_sky さん
陸上にも秘境があって、珍しい生物がたくさんいますが、地球の7割以上を占める海の中の生物は、それ以上に多様です。
> ため息の午後 さん
水中写真は楽しいのですが、いかんせん、体力と時間と費用がかかります。
ちょくちょく海の生物のブログをアップしますので、よろしければ、水族館代わりに覗いていってください。
> たじまーる さん
足首の怪我のご心配をいただき、ありがとうございます。
今、最大の悩みです。
全治 3週間といったところです。
でも、怪我は、地道に治療すれば組織が再生しますので、確実に治りますから、気にかけてはいません。
水族館では収まりきれない大自然ですね。。。
写真ありがとうございます。