お蔵入りしていた中国の写真 第2弾です。
世界遺産 明の十三陵(みんのじゅうさんりょう)は、明の永楽帝以後13人の皇帝の墓であり、北京から北北西の方向に約40km離れた場所にあります。
このうち、明の第14代皇帝・万暦帝(ばんれきてい)と、その皇后が眠る長陵(ちょうりょう)が最大規模です。
6月の北京は暑くて、気温が 30℃近くになり、スイカが露店販売されていました。
長陵の駐車場から正門まで、広場になっています。
この門から中に入るには、ここで料金を支払います。
青いパラソルに赤いバッグの女性は、案内してくれた方ですので誤解なきよう。(万里の長城も案内してもらいました)
長陵の案内図です。
いちばん奥に、地下宮殿があります。
いたるところで、龍の飾りを見ることができます。
墓石にあたる石碑がある建物が見えます。
外は、気温 30℃、日本で言えば、蝉がミンミン泣いている、7月下旬の暑い夏日です。
ですが、皇帝の地下宮殿は、地下3階ぐらいの深さにあり、ひんやりと涼しい空気です。
ひんやりとした空気感は、地下であることによる気温差だけでなく、ここが、お墓であり、冥界とつながっている、という思いからくるゾクゾク感でもあります。
ひんやりゾクゾク感は、ここを訪れて、この場所に立った者でないとわからないと思います。
皇帝の棺は、撤去されており、棺が安置されていた台座(棺床)が残ります。
ここは写真を撮る場所ではないため、誰も撮影しようとしません。
撮影すると、冥界の者も、SDカードと一緒に連れ帰るかもしれませんので
皇帝が冥界で目覚めたときにお座りになる玉座です。
豪華な調度品が納められたいた葛ですが、今は、中身は空っぽです。
地下宮殿を後にして、先ほど見えた石碑の建物へ昇ります。
景色はいいですが、暑いです。
この石碑は、元々は赤くなかったそうですが、中国の歴史の中で、こうなったようです。
この世とあの世の境目の門です。
帰りに、ここを通るとき、「回来了(ホウェライライ)!」と大声で叫びます。
ですから、青いパラソルに赤いバッグの女性が案内してくれたのですよ。
「回来了。」は、「(冥界から)お帰りなさい。」という意味だとガイドブックやWeb観光サイトには書いてありますが、自分で自分に「お帰りなさい。」と叫ぶのは変でしょう?!
ぶっちゃけ、ネット用語で言えば、「もう(冥界には)来ねえよ! ゴルァ!」みたいなニュアンス(だから、冥界の者たちよ、わたしを迎えにこないでおくれ。)だそうですよ。
最後に、北京ではよく見かける、1枚岩を彫って作られた彫刻です。
ちなみに、「世界遺産 明の十三陵」ですから、こういった皇帝のお墓が、13人分、13カ所にあるのですよ。
ここは、全体の 1/13 です。
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[追伸]
ホテルには、烏龍茶のセットが置いてありますが、無料サービスではなく、有料です。
きょうは、お墓のお話で、ちょっと、涼しくなったかもしれません。
霊感の強い方は、「回来了。」と大声で叫んでください。
冥界から、お帰りなさい。
世界遺産 明の十三陵(万暦帝 長陵) 訪問
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コメント
地下三階とはすごい構造ですね
びっくり!
暑い中世界遺産 明の十三陵へ
行かれたのですね。
規模が大きくて、皇帝の力があったことが
感じられますね。
万里の長城と言い、中国恐るべしですね。
一枚岩を掘った彫刻、素晴らしいですね・・・
ここに設置してから掘ったのでしょうか?
明の十三陵ってかなり歩くようなんでしょうね。
大変でした~疲れたろう~ね。
おはよう御座います。
何気に龍好きなので朝からほわほわしてます(人′∀`*)
…にしても一枚岩彫刻、圧巻ですね☆
どうやって彫ったのでしょう??
気温が上がると、
下が石畳では、更に暑く感じますね。
一枚岩の彫刻スゴイですね。
昔の人は、とにかくスゴイ。
中国でお墓の事と言えば。。。時代が変わる度に
前王朝の墓を荒らしたっていう事。
でも、これだけ綺麗に残ってるんだったら
案外、ガセなのかなぁ??
霊感はみじんもありませんがww
「回来了。」
日本でお葬式の後に塩をまく気分?でしょうか。
中国は近いからいつでも・・と思っていましたが
飛行機に長時間乗らなくていいだけで、
現地ではかなり歩くみたいですね!
やっぱり、体力あるうちに・・ですね(^^)
> よいこ さん
地下宮殿ですからね。
皇帝のお墓ですから、日本で言えば、○○天皇陵のようなものです。
暑い時期に訪れるには、心だけ涼しげなって良いところかも知れませんね。
有料のウーロン茶って、知らずに飲んでしまいそうです。
> しろうさぎ さん
単純計算すると、日本の 10倍の人口ですから、頂点に立てば、権力も 10倍あったということでしょうね。
なにせ、ひとつひとつのスケールが大きいです。
> oko さん
北京にあるものは、この3倍ぐらい、巨大です。
こういった彫刻は、あちこちで見ることができます。
さすがに世界遺産だけあってスケールが
でかいですね。とても大陸らしい雰囲気を
感じます。
> ryuyokaonhachioj さん
長陵だけですと、そんなにたくさんは歩きません。
万里の長城の後、ここへ来ると、脚が棒ですが・・・
> 七不思議 さん
中国では、龍は神聖な、伝説の生き物で、雨の恵みをもたらせてくれますので、随所で龍の彫り物が見られます。
琉球に伝来し、沖縄にも首里城にあります。
広大ですね。彫刻なんかも素晴らしくて、日本の古墳とはまた違った雰囲気のまさに『陵』って感じです。
> なんだかなぁ〜。横 濱男です。 さん
旧紫禁城には、こんな一枚岩の彫刻が、ゴロゴロしていますよ・・・
こんなのは、ミニサイズです。
> くまら さん
本当です。
皇帝のお墓は、ほとんどが盗掘にあっているようですよ。
でも、破壊はされていません。
> サンダーソニア さん
そうです。
お清めの塩、です。
おまじない。
> keroyon さん
日本とは距離感が違いますので、北京は京都のように碁盤の目になっていますが、日本で、交差点から交差点まで 300mだとすると、北京では 3kmある感じなので、地図で見て、近いから歩けると思っても、10kmぐらい歩いたりします。
> ヨッシーパパ さん
うっかり飲んでも、物価は日本の 1/3なので、50円とか、そんなもんです。
> ため息の午後 さん
十三陵なので、ここは、全体の 1/13に過ぎません。
ほんの一角なんです。
> 繭 さん
日本でも、天皇陵といいますし、仁徳天皇陵などは、そこそこに大きいですよね!
一枚岩の彫刻、圧巻です。
見れば見るほど、歴史を感じます^_^;
いい季節になり、動きやすいですね。
> いっぷく さん
もっと巨大なものが、北京にあるのです。
17日のブログにアップしました。
> green_blue_sky さん
お蔵入りしていた、6月の写真です。
今の時期は、鳥インフルエンザが怖くて行けません(・∀・)