GWの沖縄ツアーの中で、いちばん印象に強く残っているのは、4月30日(金)に、古宇利島沖に沈没している、USS EMMONSへの沈船ディープダイビングです。
この日は、大潮だったため、干満の境目の潮流が比較的穏やかな時間帯に、2ダイブしました。
潮流が穏やかといっても、水面、水中共に流れていて、潜行ロープは鯉のぼり状態で、流れに向かうときは船体をつかんで前進になります。
これは、 ↓ 船首からブリッジへ戻るときに、イントラさんに撮っていただいた写真です。
船は右舷を砂地に着けて傾斜して沈没しており、写真左側が左舷デッキのヘリで、水深 -38mです。
左舷の外側には、サロンパスで有名なスミレナガハナダイが群れています。
写真の自分が泳いでるあたりは水深 -42mで、砂地にある右舷は水深 -48mだそうです。
船首側の見所は、現存する主砲です。 すごいです。 生なましいです。
さて、USS EMMONSは、太平洋戦争でゼロ戦のブリッジへの特攻により大破し、古宇利島沖に沈没した米軍の駆逐艦で、英霊と共に眠っており、英霊に敬意を表してのダイビングになります。
上述のとおり、水面、水中共に、かなり流れていて、ブイからのロープ潜行になります。
去年までは、船首・船尾・船体の真ん中の3本の潜行ロープがブイに付いていたそうですが、GWに行ったときは、船体の真ん中の1本のみしか水面に出ておらず、他の2本は切れていました。
潜行ロープは、引き潮の時で、水深 -35mの位置につながれていて、その位置に、船と運命を共にした英霊のメモリアルプレートがあります。
この船に潜ったダイバーは、ちょくちょくミステリアスな体験をするそうですよ。
自分は、ボート上で装備チェックを入念にやったにもかかわらず、2本目に上記のメモリアルプレートに到着したとたん、目の前に中圧ホースの先端が見えて「何だこりゃ!?」と目が点になりましたが、潜行中に機能していたドライホースが、メモリアルプレートに付いた途端、何らかの力で、抜けていました!
ドライスーツの中圧ホースはロック機構が付いていて、水深35m地点で抜けるハズがない!
目が点になりながらも、水深が深いため、もたついているとNDLがマズいことになるので、即座にドライホースをつかんで、手探りで装着しましたが、ドライスーツ初心者だったらパニックになってるかも、と思いました。
このダイビングのときの装備です。
・モビーズ製 ナイロン・シェルドライスーツ
・12リッター・スチール×2本 = マニホールドWタンク、
テックダイブ装備(バックフロートBC、ロングホースレギ、ネックリングレギ)
・リール+フロート、ライト
レックSP、ドライスーツSP、ディープSP、ボートSP、ドリフトSP、マニホールドWタンクSPなどの、このダイビングに必要と思われる各種SP保有だったので楽しめましたが、アドバンスで50本以下ぐらいだと、14リッタータンクでも、潜行して船を見たらスグに浮上することになるように思いますし、10リッタータンクでは危ないと思いました。
余裕を持ってゆっくり船を見て楽しむには、最低100本以上で、できれば、Wタンク経験ありがお勧めです。
なお、船首側(1本目ダイブ)より船尾側(2本目ダイブ)のほうが深くて、スクリューあたりの砂地の水深は -50mだそうです。
そういった深度での箱型潜水になりますので、コンピュータに減圧停止サインが出ますので、正しい手順に従い、サインを消してからの浮上になります。
旭潜水技研 / O2DIVE さんには、多大なるご指導をいただき、貴重な経験になりました。
http://www7.ocn.ne.jp/~o2dive/
やはり、沖縄は、サイコーです。
↑ ちどりさん作
[2010年GW沖縄ダイビング関連ブログ]
4月28日 沖縄・チービシで2ボート
http://emiclock.blog.so-net.ne.jp/2010-04-28
4月29日 沖縄・慶良間で3ボート
http://emiclock.blog.so-net.ne.jp/2010-05-09
4月30日 沖縄・USS EMMONS沈船ダイブ
http://emiclock.blog.so-net.ne.jp/2010-05-16
5月1日 沖縄・万座で3ボート
http://emiclock.blog.so-net.ne.jp/2010-05-11
コメント
ほりけんさん、nice! どうもありがとうございました。