HITACHI Open Middleware World 2008 Autumn

あなたは 人目の訪問者です。
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HITACHI Open Middleware World 2008 Autumn
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/omw/cosmi/index.html
案内パンフレット
きょうは、六本木アカデミーヒルズ40へ行ってきました。
期待以上でした。
簡単にレポートを書きます。
【特別講演】技の伝承とイノベーション
(株)枡一市村酒造場・代表取締役 セーラ・マリ・カミングス氏。
Square Oneのお話の後、以下のような元気が出るメッセージをいただきました。
(1) できないことばかり並べない!
 ああだからできない、こうだからできない、と、できないことを並べて言い訳していては何もできない。
 100のできないことがあっても、1つできることがあるなら、そこから道は開ける。
(2) 立ち止まってくよくよ考えない!
 そんなことをしても、何も生まれない。先へ進もう。
(3) どうせやるんだったら思い切ってやる!
 中途半端にやっても良い結果は得られない。
まさに、SOAへの取り組みも、こうでありたいですね。
【基調講演】イノベーションに向けて
(株)日立製作所・ソフトウェア事業部 本部長 林 重年氏。
 知識成長のサイクル(SECIモデル)がイノベーションを創生する、というお話。
 Cosminexousは、SOAプラットフォームとコミュニティにより知識・ノウハウと企業システムを融合する。
(1) デモ1
 保険業務アプリにおけるユーザ・エクスペリエンス・テクノロジーの例。
 操作員の業務習熟度による操作のゆらぎを検知し、操作内容に応じてシチュエーションを推定し、次の画面に切り替わったときに適切なガイドを表示する、というもの。
 単なるリッチなだけのUXでなく、一歩進んだUXという感じです。
(2) デモ2
 ロボットによる製造ラインにおいて、ロボットの稼働率と在庫量をリアルタイムにモニタリングして、プロセスフロー図をベースにしたダッシュボードを表示するモニタリングシステム例。
 もし、ロボットのアームが故障した場合、状況をダッシュボードのプロセスフロー図へリアルタイムに表示すると共に、あらかじめ設定したKPIによって、障害と認識した場合には、どのプロセスで障害が発生しているかを赤くハイライト表示し、さらに、その障害によって影響を受ける後続のプロセスについて影響範囲を特定してハイライト表示するものです。
 単なるリアルタイムモニタではなく、障害のインパクト分析ができる点が新しいです。
(3) デモ3
 業務を、業務フローによるナビゲーションによってアシストするシステムで、インフラ設計のサイジングを行う例。
 パターン化した業務をナビゲートするような仕掛けを、ミドルが持つという点が新しいです。
最後に、フルGCレス(業務アプリにおいて、JavaにおけるGCが発生しないようにするしかけ)のお話がありました。
【The 対談】実践SOA・日立化成工業の取り組みとこれから
 日立化成工業(株) 経営管理室長 管 正之氏と、(株)日立コンサルティング テクニカルディレクター 小池 博氏の対談形式のプレゼン。
 対談といっても、6月~7月にかけて実際に行われたSOAコンサルの内容を、再現ドラマのように会場で再現するものでした。
 ビジネスプロセスが複雑化していくと性能劣化をひきおこす点についての改善策、という課題でしたが、解は、BPR+SOA型で考える、という正統派のコンサル内容でした。
大量の実世界データから「今」を分析するストリームデータ処理の可能性
(株)日立製作所・中央研究所・主任研究員・工学博士 西澤 格氏。
uCosminexus Stream Data Platformの技術的側面からの解説でした。
 ストリームデータを対象にした、いわゆるイベントコリレーションエンジンで、スタンフォード大学のSTREAMプロジェクトなど、有名どころが研究対象にしている次世代のデータ処理技術です。
 要するに、データベースの中に詰め込んだデータを処理の対象にするのではなく、絶えず流れ続けるストリームデータの『今』、つまり、一部分にウィンドウを設定して切り取って処理の対象にするものです。
 データベースに蓄積できる情報の範囲で処理していては、ビジネスがデータベース容量によって制約を受けてしまい、たとえば、世界中のWebコンテンツを対象に検索するGoogleのようなビジネスが創生できません。だから、ストリームデータ処理が、これから重要なんですよね。
 ストリームデータの代表は、大量に出力されて流れるログです。これをストリームデータ処理でイベントコリレーションすれば、いままでにない面白い応用ができます。
 uCosminexus Stream Data Platformでは、CQLというSQLに時間の概念を入れたクエリ言語によって容易にストリームデータ処理を可能にしています。概要は、以下のサイトを参照してください。
uCosminexus Stream Data Platform
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/cosminexus/products/lineup/application/sdp/index.html
 デモがありました。
 刻々と変化するタクシーの位置データをリアルタームにストリームデータ処理し、各タクシーの位置の変化量の相関をみて、渋滞を判定し、Google Earthの画像にマップするもので、非常にイメージしやすかったです。こういうデモは、いいですね。
 ストリームデータ処理とか、イベントコリレーションと言っても、ビジネスにどうつながるがイメージできない人が多いんですよ。
【The 対談】SIはアートか力仕事か
(株)インプレスビジネスメディア 取締役 IT Leaders編集長 田口 潤氏がモデレータになり、(株)シナジー研究所 代表取締役社長 依田 智夫氏と、(株)日立製作所 プロジェクトマネジメント統括推進本部 本部長 石川 貞裕氏の対談でした。
(1) 見積手法
 SIの見積手法は工数の積み上げであり、エンジニアリング的でない。
 モデリングをやったからといって見積精度が上がるわけではない。まず、プロセスの方法論でやってみて、繰り返して高めていく(反復型)とよい。しかし、漫然とプロトを繰り返した延長にゴールがあるわけではないので、ウォーターフォールでできないからといって反復型でやってはいけない。それぞれ利点があるので使い分けるべき
(2) Cosminexousはどこで役立つか
 BPM/ESBよりも、まず、情報(データ)統合(=フェデレーション、ETL)が先決で、これができていないと、BPMにたどりつかない。
 製品ファミリが増えたが、使いこなすには、手順と人が重要。手順=プロセスは、日立社内にHiPACE SOA対応版があるが、社外には開示していない。人は、APサーバ部分はナビゲーションをアシストする製品を用意している。
 SIはアートか力仕事か。日本のアーキテクトには、ひ弱なエンジニアタイプが多いが、アーキテクトが重要な鍵を握っている。割り切りよく、責任をもって、全体をぶった切ることができる、骨太なアーキテクトが求められている、というまとめでした。
RIAで短納期、低コストソリューション
(株)日立システムアンドサービス 境 丈利氏。
Nexawebを用いたRIAソリューションの紹介(PR)でした。
ノベルティグッズは、USBハブ、USBケータイ充電器などをいただきました。
ノベルティグッズ
ランチセッションで出た明治座・深川弁当が美味でした。
夕方、赤いクリスマスイルミネーションごしにライトアップされた東京タワーがきれいでした。

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